進行性の薄毛であるAGAの治療を続けていくにあたって、一つの懸念点に副作用の問題があります。
「このまま治療薬の服用や外用薬を使い続けて体への影響はないか。」
「アレルギーや持病が心配。」
「AGA治療を続けると余計にハゲるって本当?」
AGA治療の効果を実感するまでに一般的に最低でも6ヶ月は必要と言われているため、その治療期間による体への負担や影響を心配される方は少なくありません。
AGA治療薬を中心に薄毛治療にも複数の治療方法が存在していますが、現在高い注目を集めているPRP毛髪再生治療の副作用の影響はどうなのか?
今回はAGA治療薬やPRP毛髪再生治療による副作用の影響にはどのようなものがあるのか、毛髪再生専門であるTOMクリニックの見解を詳しくお伝えしていきます。
AGA治療のよくある副作用について
AGA治療を始めたいけど、副作用が心配でなかなか一歩踏み出せない方も多いのではないでしょうか?
AGA治療による副作用については以下のものが挙げられます。
・ホルモンバランスの乱れ
・吐き気・食欲不振
・頭痛やめまい
・頭皮のかゆみ、かぶれ、湿疹
・体毛の増加
・男性機能の低下
・肝機能障害
AGA治療による副作用について
AGA治療による副作用について、具体的な症状や対策を解説していきます。
頭皮のかゆみ、かぶれ、湿疹
AGA治療において一番多い副作用が頭皮のかゆみやかぶれです。
こちらの症状は頭皮に直接塗布する外用薬が肌に合っていないことで起こりやすいと言われています。
特にアレルギー体質体質や皮膚が弱いという方は、頭皮の炎症である湿疹も起きることがありますので、少しでも異変を感じたらすぐに使用をやめて医療機関に相談してください。
心配な方は事前にパッチテストを行うようにして問題ないか確認しておくとよいでしょう。
吐き気・食欲不振
主にAGA治療薬の服用で起こると言われているのが吐き気や食欲不振です。
薬の影響によって胃腸が荒れてしまうことが原因と言われていますが、もし症状が感じられたら使用を控えるか、薬の量を減らして様子を見るようにしてください。
万が一症状が収まらない場合や、気になる方は治療薬が体質に合っていない可能性がありますので、医師に相談して治療薬や治療方法を変更してみるとよいでしょう。
頭痛やめまい
頭痛やめまいもAGA治療薬などの影響によって起こりやすい症状です。
特に外用薬による治療は頭皮の血管を拡張して栄養素を頭皮に運びやすいように促す効果が得られますが、その影響で血管が圧迫されて頭痛やめまいを起こす場合があります。
しばらく様子をみて症状が続くようでしたら、使用をやめて医療機関に相談するようにしてください。
体毛の増加
AGA治療薬には血管の拡張を促すことで発毛に必要な栄養素を頭皮に送りやすくする効果がありますが、その影響は頭痛やめまいだけとは限りません。
血管の拡張による栄養素の働きが頭皮だけでなく全身に回ることで、毛髪以外の体毛の増加を引き起こす可能性も出てきます。
体毛の増加も個人差がありますが、気になる方は医師と治療方法についてもう一度相談してみてください。
男性機能の低下
AGA治療薬には性欲減退や勃起不全であるEDなど、男性機能への影響が副作用としてあらわれる可能性があります。
ただし発症する可能性は大変低く、可能性としては数%程度と言われていますが、気になる症状があれば早めに医療機関で診察を受けるようにしてください。
肝機能障害
AGA治療薬の副作用による肝機能障害は確率自体は低いと言われていますが、肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれているように自覚症状で気づくことが少なく、異変が生じたまま放置しておくと肝不全になってしまう可能性もゼロではありません。
肝機能に対して少しでも不安がある方は、AGA治療を行っている医療機関で必ず血液検査を受けるようにしてください。
AGA治療による副作用は過度に心配する必要なし
副作用の症状だけをみると治療による影響が大きいと考えがちですが、あくまで可能性であって全ての方に症状が出たり、該当したりするわけではありません。
実際に患者様が副作用を感じる確率は大変低く約1〜5%ほどと言われており、治療薬による副作用に対して過度に反応したり、心配する必要はほとんどないと言えます。
AGA治療薬のみならず、どの治療薬にも副作用の影響はあります。
副作用は個人差があり、起こりやすい要因としては体質や年齢がありますが、過度に敏感になりすぎず、メリットとリスクの両面を理解しておくことが大切です。
AGA治療で余計に薄毛が進むという話は本当か?
AGA治療を行うことで余計に薄毛が進むのでは?という声がインターネットやSNSの投稿などで散見されますが、医学的見解からみてAGA治療の副作用で薄毛が増えることはありません。
それではなぜ「AGA治療を始めると余計に薄毛が進む」という声が出てくるかの理由については、「初期脱毛」の症状が影響していることが考えられます。
「初期脱毛」とは、文字どおりAGA治療を開始した初期段階での一時的な抜け毛のことで、治療の効果が表れてくる過程で発生します。
まずは薄毛の原因である「ヘアサイクルの乱れ」を正常に戻すことが、薄毛の進行を抑えて発毛を促すために欠かせませんが、「初期脱毛」はヘアサイクルが整ってきている証拠です。
始めは治療を開始しているのに髪が抜けて驚かれるかと思いますが、しっかり効果が表れてきていますので心配しなくても大丈夫です。
PRP毛髪再生治療の副作用は?
副作用が心配になる治療薬ですが、薄毛の治療方法の一つであるPRP毛髪再生治療は副作用の心配がほとんどなく、全体の約1〜5%と低確率で知られています。
PRP毛髪再生治療は、患者様自身の血液からPRP(Platelet-Rich-Plasma)と呼ばれる多血小板血漿(組織修復能力を持った成長因子)を抽出して頭皮に直接注入することで、傷んでしまった細胞の活性化が可能になる治療方法です。
なぜPRP毛髪再生治療に副作用の心配がほとんどないかの理由についてですが、薬の服用や外用薬とは違い、患者様自身の細胞を再生して活用するという点にあります。
アレルギーや副作用は外部から摂取した成分に対して、体が拒否反応を引き起こすことで発生しますが、毛髪再生治療では自身の細胞の力を利用するため、そのような心配がほとんどありません。
副作用やアレルギーが心配な方、投薬治療に不安がある方に推奨できる治療方法です。
PRP毛髪再生治療の安全性について
副作用のリスクがほとんどないなど、メリットの多いPRP毛髪再生治療ですが、治療ができるクリニックがそれほど多くないことがデメリットとして挙げられます。
PRP毛髪再生治療はどのクリニックでも導入できるわけではなく、厚生労働省に”再生医療提供計画届書”を提出し、認可を取得することが義務付けられています。
つまり、厚生労働省の認可を得た専門クリニックでなければ、PRP毛髪再生医療を含む再生治療を提供することができません。
PRP毛髪再生治療は国の厳しい基準を満たした医療機関のみ治療が可能となっています。
再生治療は組織回復による患者様の生活の質向上や社会復帰への期待が大きい分、医療トラブルが起きないよう認可を取得したクリニックによる安全かつ迅速な治療が求められているのです。
痛みを感じにくく麻酔なしでも治療可能
PRP毛髪再生治療は、頭皮に直接成長因子であるPRPを注入するため、治療時や治療後の痛みが心配になる方もいますが、TOMクリニックでは痛みに対して減痛治療を徹底しています。
一般的な注射器を使った注入治療ですと、麻酔が必要なほどの痛みを通常伴います。
しかし、PRP毛髪再生治療ではU225(メソガン)と呼ばれる極細の注入針を搭載した特殊な注入器を使用できることから、麻酔なしでも治療が可能です。
痛みの感じ方には個人差はございますが、ほとんど痛みを感じないため、痛みが心配な方でも安心して治療に専念することができます。
ヘアサイクルと血小板に含まれる成長因子の働きの関係
毛髪が生え変わる周期のことを一般的にヘアサイクルと呼んでいますが、このヘアサイクルは通常、成長期・退行期・休止期の3つのステージを繰り返しながら生え変わっていきます。
約4〜6年の毛包幹細胞や毛母細胞が分裂・増殖する成長期を経て、次に2〜3週間の間に毛母細胞の一部の働きが衰退する退行期を迎え、3〜4ヶ月細胞分裂や衰退が起こらない休止期に入ります。
この3つのステージを繰り返すことで毛髪が生え変わりますが、このサイクルが乱れることで生え変わりが起こる前に抜け毛が起きてしまうのがAGAを含む脱毛症です。
PRPは血小板に含まれる組織機能をもう一度活性化させる成長因子を活用して、この退行期と休止期にあるアボトーシス(細胞死)の数を減少させたり、毛周期の成長期を延長させる働きを与えてくれます。
治療不可もしくは効果が期待できない方も
発毛効果に大きな期待がもてるPRP毛髪再生治療ですが、残念ながら誰にでも適用できる治療ではありません。
施術を受けられない方、効果が期待できない方は以下の条件にあてはまる方です。
施術を受けられない方
・お子様
・心臓病、脳梗塞の既往歴のある方
・肝臓疾患をお持ちの方
効果が期待できない方
・外傷または持病が原因で脱毛している方
・毛根がすでにない方
以上のような方が治療の対象から外れてしまう場合がありますが、頭皮の状態がわからない方や既往症をお持ちの方でも、まずは専門の医療機関による詳しい検査や診察で正しい診断が必要です。
自己判断ですぐにあきらめるのではなく、まずは専門の医療機関の診察を受けてみて善後策を相談しながら考えていくことが何よりも大切になります。
AGA治療は早期発見・早期対策がカギです
ここではAGA治療の副作用について、毛髪の専門クリニックであるTOMクリニックの見解をお伝えしてきました。
AGA治療薬に限らず薬や薬剤には少なからず副作用のリスクはあります。
しかし、副作用が発生する確率は大変低く約1〜5%ほどと言われており、治療薬による副作用に対して過度に反応したり、心配したりする必要はあまりないと言えるでしょう。
副作用を恐れて進行性の薄毛であるAGA治療を行わなかったり、途中で辞めてしまうのは大きな損失でもあります。
薄毛治療には治療薬だけでなく、PRPを代表する毛髪再生治療や植毛など幅広い選択肢がありますので、一つの方法だけでなく多方向から考えることが大切です。
自己判断で諦めてしまわず、まずは薄毛治療を行っている専門クリニックの無料カウンセリングを受けてみてください。
TOMクリニックではAGA治療薬、毛髪再生治療、植毛まで患者様お一人お一人に合った治療方法を総合的に提案・治療ができるワンストップ治療が行えます。
いままでどこに行っても改善できなかった方も決してあきらめる必要はありません。
まずはTOMクリニックの無料カウンセリングをご利用ください。